神奈川県での首都直下地震被害想定(1/6)

神奈川県のイラスト地図

もくじ

内閣府による「都心南部直下地震」の被害想定

最後に、「神奈川県」での「内閣府による『都心南部直下地震』の被害想定」ですが、

(1)「死者数」については
冬の深夜に発生し、そのとき風速8m/sというやや強めの風が吹いていた場合(1-a-1)は「約2,900人~約3,300人」、
冬の深夜に発生し、そのとき平均風速である3m/sの風が吹いていた場合(1-a-2)は「約2,500人~約2,600人」、
夏の昼12時に発生し、そのとき風速8m/sというやや強めの風が吹いていた場合(1-b-1)は「約1,000人~約1,100人」、
夏の昼12時に発生し、そのとき平均風速である3m/sの風が吹いていた場合(1-b-2)は「約900人」、
冬の夕方18時に発生し、そのとき風速8m/sというやや強めの風が吹いていた場合(1-c-1)は「約3,600人~約5,400人」、
冬の夕方18時に発生し、そのとき平均風速である3m/sの風が吹いていた場合(1-c-2)は「約2,500人~約3,500人」
としています。

(2)また、「全壊・焼失建物棟数」については
冬の深夜に発生し、そのとき風速8m/sというやや強めの風が吹いていた場合(2-a-1)は「約52,000棟」、
冬の深夜に発生し、そのとき平均風速である3m/sの風が吹いていた場合(2-a-2)は「約44,000棟」、
夏の昼12時に発生し、そのとき風速8m/sというやや強めの風が吹いていた場合(2-b-1)は「約50,000棟」、
夏の昼12時に発生し、そのとき平均風速である3m/sの風が吹いていた場合(2-b-2)は「約43,000棟」、
冬の夕方18時に発生し、そのとき風速8m/sというやや強めの風が吹いていた場合(2-c-1)は「約136,000棟」、
冬の夕方18時に発生し、そのとき平均風速である3m/sの風が吹いていた場合(2-c-2)は「約90,000棟」
としています。

これらを人口比で読むと「神奈川県の推計人口(リンク先:神奈川県『神奈川県人口統計調査結果』)」は2013年4月1日現在で9,061,378人ですので、
死者数は県民の1,678人~10,068人に一人、全壊・焼失建物棟数は67人~211人に一棟となり、
8月20日付の投稿記事「『内閣府の首都直下地震被害想定』と東京五輪返上論」に記したような「推計人口比で読むと東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県という1都3県の『都心南部直下地震』での最大死者数は1都3県民の約1,500人に一人、最大全壊・焼失建物棟数は約60人に一棟」という試算データと比較すると、
1都3県の平均値をやや下回る最大被害想定値になっています。

神奈川県庁が想定する地震被害」へ

神奈川県庁が想定する地震被害

「『平均風速の風ケース』だけが検討対象」という大問題

なお、神奈川県庁のホームページには「(2015年3月に公表された)地震被害想定調査報告書」が載せられており、
「都心南部直下地震」「三浦半島断層群の地震」「神奈川県西部地震」「東海地震」「南海トラフ巨大地震」「大正型関東地震」「元禄型関東地震」「相模トラフ沿いの最大クラスの地震」という8つの想定地震について、
(『延焼拡大時の逃げまどい死者・負傷者数』以外の市区町村別データを含めて)、被害想定値を記しています。

が、「神奈川県の地震被害想定」は「(風速3m/s~4m/sと推測するのですけれども)各地域の平均風速の風が吹いていた場合」だけを対象としていて、茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都の被害想定で使われている「風速7.5m/s~10m/sという強めの風が吹いていた場合」については検討していませんので、
より厳しい被害想定に触れていただくため、以下のページ群で
最も心配されている「神奈川県庁による『都心南部直下地震』の最大被害想定値」に加えて、
神奈川県庁による『大正型関東地震』の最大被害想定値」「神奈川県庁による『元禄型関東地震』の最大被害想定値」「神奈川県庁による『相模トラフ沿いの最大クラスの地震』の最大被害想定値」、「神奈川県庁による『4つの想定地震』の最大被害想定値」とを記述します。