「防災ホイッスル」の選び方と使い方

防災ホイッスルの一例

防災ホイッスルの一例

軽く吹くだけで助けを求められる優れた道具

2013年9月20日付の投稿記事「東京タワーエレベーター事故と2度の閉じ込められ体験」で書いたように、
「巨大災害発生時には長時間真っ暗闇状態に置かれる可能性がある」と分かって以来、遠出のときに持参する3ウェイバッグ内に収める限られた非常時用品の中に、
防災ホイッスル」を加えています。

また、東日本大震災の1年半後に当時警察庁から内閣官房へ出向中の方の仙台市内津波被災地域への祝休日を利用した非公式な視察と慰霊訪問のお手伝いをする機会があったのですが、
そのための事前走行調査を3回行なった際の1回目に、
人の背丈ほどの雑草が生い茂っているイメージのひと気のない、(100メートルぐらい離れたところにある他の何本かの道を走行する上背のある車が、数分に1台、雑草の間から垣間見える程度の)、新興住宅街跡地の路上を軽トラックについてこられて、
「(昔、ニューヨークのグリニッジビレッジで窃盗未遂者としか思えない男性から必死に逃げて難を逃れた友人もいましたし)、ここでナイフを突きつけられたらどうしよう」と怖い思いをさせられたことがあったので、
巨大災害についての特集番組で「防災ホイッスルは軽く吹くだけで多くの人の助けを求められる優れた道具」と知ってからは、(遠出のときと限定しないで)「それなりの危険がある」と事前に分かっているところへ行くときにも「防災ホイッスル」を持参するようになりました。

なお、この事前調査中に、現在は仙台市役所サイト内の「震災復興 地域かわら版 『みらいん』第4号宮城野区版4ページ目」に収録されている「『情報ボランティア@仙台』掲載の『被災地の今。蒲生駐在所』」という、学生さんたちによる津波で流された駐在所のプレハブ仮設の建物内での「駐在さん」への、(「警察官の方々が巨大災害後に発生した諸問題と格闘しているときには、窃盗犯への取り締まり態勢がどうしても弱くなってしまうのだ」と気付かされる)、インタビュー記事を読みました。
平時より治安体制が低下して犯罪活動の自由度が増せば被害者になる可能性も高まりますから、「(犯罪者と鉢合わせしたときなどに身を守るためにも)『防災ホイッスル』をいつでも使えるようにしておくこと」は大切なことだとも思わされました。

主力商品は『重さ10gで200~600円』」へ

主力商品は「重さ10gで200~600円」

「防災ホイッスル」についてアマゾンのサイトで調べてみると、
ほとんどの製品が重さ10gで200~600円、
重さ5gのものが1点あって約1,000円、
米国海軍特殊部隊などが使用している大音量を出せるものが重さ22gで1,650円、
そして、私が使用中のカラビナと80cmまで伸びるリール付きの製品が発送重量32gで1,240円
でした。

『汚れ対策への配慮』は必要」へ

「汚れ対策への配慮」は必要

これらは携帯電話のストラップとして使われることを想定して開発された製品が一般的で、
ホイッスルの口にくわえる部分にカバーが無い製品については「(鞄やランドセルに取り付けることもできるわけだけれども)、汚れ対策をどうしたらよいものか」
との口コミも散見されました。

私の場合、一昨日(2015年2月21日)の作業で、3ウェイバッグに5個付いていたDの字型をした環状金具の一つにカラビナを取り付け、防災ホイッスルをチャック付きの小物ポリ袋(7cm×10cm)に入れ、リールを伸ばすことなくフロント面にある小さなポケット内に収納できていましたが、
「汚れ対策の必要性」については「まったく同感」と思いました。

『防災・防犯ホイッスルの入手』のお勧め」へ

「防災・防犯ホイッスルの入手」のお勧め

高価なものではありませんし軽い製品ですので、防災・防犯ホイッスルについては「汚れ対策の必要性」を認識された上で入手し即座に使えるようにしておかれることを、強くお勧めいたします。

追記事項

(投稿日:2015/02/23  更新日:2020/07/01)

なお、この記事を書いた後に随分多くの防災特番を視聴した結果、「少しの息を『防災・防犯ホイッスル』に吹き込むことができれば捜索側の人々に気づいてもらえる可能性がけた違いに大きくなる」という確信を持てるようになっています。
ここのところ毎年起きている自然災害で警報・指示対象住民となられたときに在宅避難を選ばれる方に対して「『非常持ち出し品袋』の外側に『防災・防犯ホイッスル』を取り付けて身近に置き、狭い空間の中でも口元まで運べるような態勢を整えておかれる方がより良いですよ」と思えておりますことを付記させていただきます。