東京タワーエレベーター事故と2度の閉じ込められ体験

東京タワーとその周辺

東京タワーとその周辺

東京タワーは2時間の閉じ込め事故

3日前(2013年9月17日)に「東京タワーの特別展望台と大展望台との間でエレベーターの窓ガラスが割れ、男の子が軽いけがをし、乗り合わせていた他の方々と一緒に2時間エレベーター内に閉じ込められる」という事故がありました。
が、その日の夜のニュースで乗り合わせ客の方が取材に応じられている様子を見ていて、昔、10日ぐらいの間に2度エレベーターに閉じ込められたときのことを思い出しました。

自宅マンションでの閉じ込められ体験」へ

自宅マンションでの閉じ込められ体験

「救出」までの所要時間は約50分

一度目は「週末に世田谷区内の自宅マンションで1階玄関わきのエレベーターに乗り込んで行き先階のボタンを押したところ、扉は閉まったけれど上昇しない、内側から扉を開けることもできない」という事件でした。

エレベーター管理会社へはエレベーター内の非常用インターホンで連絡がつき「できるだけ早く行きます」というお話でしたけれども、警備会社のように事故の発生現場にスタッフを急派できる体制がなかったようで、「救出」されたのは50分後でした。

その間、真っ暗な中にいたわけではありませんし、エレベーターを利用できないことで異変に気づいた住民の方々が数多く声掛けをしてくれていましたので、不安を感じるほどではありませんでしたが、
立ちっぱなし状態が続いていて、しかもいつエレベーターの外に出れるのかはまったく分からなかったのですから、
「大手私鉄系列のT不動産扱いのマンションでもこういう事故が起きたときに『復旧の目途』を示せないのか」とかなりガッカリさせられました。

丸の内オフィスビルでの閉じ込められ体験」へ

丸の内オフィスビルでの閉じ込められ体験

「救出」までの所要時間はわずか5分

一方、二度目のエレベーター閉じ込められ事件は、
(東日本大震災で散乱した書類を入れた段ボール箱のどこかにあって、いま当時のメモを参照できないのですが)、
その10日ぐらい後の平日の昼間にM地所が所有し複数の守衛さんを24時間常駐させている丸の内のオフィスビルで起き、「1階玄関ホールでエレベーターに乗り込んで行き先階のボタンを押したところ、扉は閉まったけれど上昇しない、内側から扉を開けることもできない」という自宅マンションとまったく同じ現象の再現となりました。

ところが、このオフィスビルではエレベーター内の非常用インターホンの通話先が数十メートル離れたところにある守衛室になっていて、しかも守衛さんたちには緊急対応のトレーニングがなされていたのでしょう、
通報を終えるとすぐ守衛さんたちがやってきて、わずか5分で私を「救出」してくれました。

『エレベーターに閉じ込められる危険』を再認識」へ

「エレベーターに閉じ込められる危険」を再認識

「事故」に学び非常時用携帯品の入れ替えも実施

以来、「人の出入りの多い建物ではエレベーターに閉じ込められてもすぐ救出してもらえる」と思うようになって無警戒で過ごしてきましたが、
今回の大震災以降、防災関連の書籍に目を通したりサイトを閲覧したりする機会が増えたことで「首都直下地震や南海トラフ地震に遭遇してしまうと長時間真っ暗闇状態のエレベーター内に閉じ込められる可能性がある」ということを知り、
その後は遠出のときに持参する3ウェイバッグ内に収める限られた非常時用携帯品を「エレベーターへの長時間の閉じ込められ」も考慮して選ぶようになっていました。

私自身はすぐに非常時用携帯品の一部を入れ替えましたけれども、東京タワーでの今回の不幸な事故が「エレベーターに閉じ込められる危険」を一人でも多くの方に知らせる機会になることを強く願っています。

追記事項

(投稿日:2013/09/20  更新日:2020/07/07)

なお、「東京タワーエレベーター事故からの1年間、どのような『外出時用防災グッズ』を持参してきていたか」については「御嶽山噴火と『外出時用防災グッズ』」に詳述しましたのでよろしければご参照ください。
そこに書いた私の持参品は、都内の大型書店で購入した複数の「『防災グッズ』を対象としたムック本」の中から「私向きの『外出時用防災グッズ』」を選び出し、何回かに分けていろいろなお店で買い集めてきていたものでした。

また、これまでの数年間「外出時用防災グッズ」を使用する機会はありませんでしたが、
当然「使用期限切れ」や「賞味期限切れ」のものの入れ替えは必要でしたし、
3Gスマホを4Gスマホに切り替えざるを得なくなったときに、「(容量不足の)スマホ用電池式充電器」を「スマホ用モバイルバッテリー」に変更したところ、公的機関からの「発火する恐れがあるので必ず起床中に視野に入る範囲内で充電してください」という警告が届き、ペットを養育するような心境で「外出時用防災グッズ」のメンテナンスにあたっています。