Nスペ「カラーでよみがえる東京」再放送視聴のお勧め

Nスペ「カラーでよみがえる東京」

Nスペ「カラーでよみがえる東京」(NHKアーカイブス「NHK放送史」より)

再放送視聴のお勧め

一昨日(2014年10月19日)に放映されたNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京 ~不死鳥都市の100年~」が10月22日深夜(23日午前0時40分~1時53分)にNHK総合で再放送されますので、録画なされるなどして視聴されることをお勧めいたします。

『関東大震災』と『東京大空襲』の部分だけでも大変な情報量」へ

「関東大震災」と「東京大空襲」の部分だけでも大変な情報量

NHKの特設サイトでは
「世界の巨大都市の中で、東京だけが経験してきた歴史がある。
100年の間に震災と戦争によって2度焼け野原となり、そこから不死鳥のようによみがえった不屈の歩みだ。
それはどのように成し遂げられたのか?
NHKは、東京を撮影した白黒フィルムを世界中から収集、フランスのプロダクションと協力して現実にできるだけ近い色彩の復元に挑んだ。
色を取り戻した映像からは、2度の破壊のすさまじさ、そこから立ち上がった庶民の喜怒哀楽など、歴史のリアルな手触りが生き生きと伝わってくる。」
と紹介されていたこの番組でしたが、

「関東大震災」と「東京大空襲」の部分だけでも、これまで見てきた白黒の写真と映像とは比較にならない情報量で、
(もちろん木と紙で造られた民家・商家の数とそれらの耐震基準が当時と比べて大きく違うということはありますが、それでも今)
「首都直下地震が起きたらこんな東京になってしまうのかな」と、発生したときに起きうることを具体的に想起させられるレベルの価値ある番組になっていました。

『首都直下地震』発生後の激変への参考材料に」へ

「首都直下地震」発生後の激変への参考材料に

個人的には、今の警視庁と同じ場所にあった旧庁舎の玄関を入ったところに殉職された数多くの警察官の方々のプレートが置かれていて、その大多数は「関東大震災」と「東京大空襲」のときに亡くなられていたのですが、この番組によってそのときの状況をより詳細にイメージすることができました。

もとより、このNHKスペシャルは「首都直下地震」発生後に起きる個人生活も含めた産業・経済・社会の激変を扱っておりませんが、それでも防災・減災を考えられるときの参考材料になりうる番組と評せます。可能であればご一見を、と勧めさせていただきます。

追記事項

(投稿日:2014/10/21  更新日:2020/06/15)

なお、Nスペ「カラーでよみがえる東京」の番組内容については「Nスペ『カラーでよみがえる東京~不死鳥都市の100年~』」に詳しく書かれていますけれども、「当時撮影された『関東大震災』と『東京大空襲』とで発生した破壊のすさまじさ」を数年前に起きたことかのように認識することができます。
また、NHKスペシャルには2015年8月2日に放送された「密室の戦争~発掘・日本人捕虜の肉声~」という、(日本軍将兵への尋問テープをデジタル処理したことで)、「言葉遣いを含めて『令和の時代の大人』が質問に答えるなどしている」と言われても不思議さを感じさせない高レベルな作品もあります。

今はこれらの作品を「NHKオンデマンド」で視聴できるようになっていますので、試しに「カラーでよみがえる東京」を見てみたところ、「72時間(3日間)何度でも視聴可の単品価格=220円」でしたが、Windows10パソコンを有線LANで集合住宅型光回線とつないでいるという環境下の使用で、通常時には画面が何度も停止したところから、深夜に再挑戦をし残り部分をほぼ無停止で視聴することができました。
「NHKからのお勧め」にもあるのですが、まず無料視聴可の作品を選んで問題なく視聴できるか否かを確認し、「視聴可の環境下にいらっしゃることが判明し、かつ興味を持たれた作品がある」という場合にのみ購入という次の段階に進まれるのがよろしいのではないかと思っています。