2016年熊本地震とNスペ「地震列島」

九州地方での有感・無感地震源と地盤の分断状況

「九州地方」での有感・無感地震源と地盤の分断状況[引用元:NHKスペシャル「”地震列島”見えてきた新たなリスク」]

Nスペ「地震列島」は10日ほど前に可能性を指摘

「2016年熊本地震」から3年目の公的・私的な追悼行事報道が短期集中的に報じられる直前に、「そういえば『熊本地震』の10日ほど前に、その可能性を指摘した番組があったこと」を思い出し、録画集の中にあった「(4月3日放送の)NHKスペシャル『”地震列島” 見えてきた新たなリスク』」を再生してみました。

すると、この番組の取材対象となっていた3つの地震研究活動の一つがまさにそれで、「『大規模な内陸地震が発生する可能性の高い地域』を特定する全国地図」まで含まれていたところから、
「お役に立つことがあるかも」と、以下で「『西村卓也・京大准教授の研究活動』パート」と「『ブレンダン・ミード教授(ハーバード大)の研究活動』パート」についての意訳紹介を試みます。

「『西村卓也・京大准教授の研究活動』パート」の概要

まず、「日本の内陸地震についての研究の中心は、1995年に発生した「阪神・淡路大震災」が活断層地震だったところから、潜んでいる活断層の調査になっていた」という事実がありました。

「阪神・淡路大震災」で動いた地盤の分断状況

「1995年の『阪神・淡路大震災』」で動いた地盤の分断状況

が、「2004年の『新潟県中越地震』」「2008年の『岩手・宮城内陸地震』」と活断層の無いところで大きな地震が相次ぎ、
これらの地震が発生するよりも前に「GPS観測点からリアルタイムで送られてくるデータの分析」に取り組み始められていた西村先生は「『わずかな大地の動き』の分析による地震予測」についての研究を加速させることとなりました。

そのような中、「2015年10月に鳥取県中部の活断層が確認されていない地域で3日間に400回を超える有感・無感地震が発生したこと」を契機としてGPSデータを見直し、1998年から15年間分の震源を重ねてみることで、
西村先生は「山陰地方では深さ30km付近まで地盤が大きく割れているようだ」と考えるようになりました。

山陰地方での有感・無感地震源と地盤の分断状況

「山陰地方」での有感・無感地震源と地盤の分断状況

また、西村先生は
「九州地方の地下には震源が並んだ壁がいくつもある」

九州地方での有感・無感地震源と地盤の分断状況

「九州地方」での有感・無感地震源と地盤の分断状況

「これまで1枚のプレートと考えられてきた西日本の地下は、(『大地の動きの違い』の考察に基づくと)、複数のブロックに分断されている」

「九州を除く西日本」での地盤の分断状況

「九州を除く西日本」での地盤の分断状況

「1891年の『濃尾地震』や1995年の『阪神・淡路大震災』で動いた活断層は分断されたブロックの境目だ」
と考えるようにもなられました。

「濃尾地震」で動いた地盤の分断状況

「1891年の『濃尾地震』」で動いた地盤の分断状況

「『ブレンダン・ミード教授の研究活動』パート」の概要

一方で、ブレンダン・ミード教授(ハーバード大)は
「これまで常識だった『地球は十数枚のプレートに覆われている』という考えは分析データが少ない時代の産物だ」「世界中のプレート内にはたくさんのブロックがあり、それらの境目で大きな地震が繰り返されている」と考えられ、

「東日本・北日本」での地盤の分断状況

「東日本・北日本」での地盤の分断状況

「日本列島のブロックは特に複雑なので、ブロックの境目ではどこでも大きな地震が起きる可能性がある」と分析をされています。

「関東地方」での地盤の分断状況

「関東地方」での地盤の分断状況

まとめ

このようなコンテンツを含む「NHKスペシャル『”地震列島”見えてきた新たなリスク』」が放送された直後に「(最大震度7の)2016年熊本地震」が発生し、半年後(2016年10月)には「(最大震度6弱の)鳥取県中部地震」が発生しました。

活断層が動いた後の地盤の分断イメージ

活断層が動いた後の地盤の分断イメージ

加えて、2018年6月に発生した「(政府の地震調査委員会が『震源断層を特定できなかった』と評価した、最大震度6弱の)大阪府北部地震」と、2018年9月に発生した「(政府の地震調査委員会が『震源は深さ約35kmで震源断層上端は深さ15km程度にまで達している可能性あり』と評価した、最大震度7の)北海道胆振東部地震」といった、その後の大きな地震について私は「『ブロックの境目』で起きている地震なのだろう」と個人的な感想を持たされてもいます。

自然界のことですから事前に「分かること」と「分からないこと」があるわけですが、(東京・名古屋・大阪のような人口密集地域で大規模な内陸地震が発生すれば「スーパー激甚災害の被災者化する方々」が大量に生み出されるはずですので)、上に掲げたものの中でご関心を持たれた画像を「災害に備える一助」としてご活用いただけることがあれば幸いと考えております 。