40分に1件平均の緊急速報メールを受信
9月10日~11日にかけての「平成27年(2015年)9月関東・東北豪雨」の際に、仙台市は10日夜9時30分の「避難準備情報(リンク先:中央防災会議・災害時の避難に関する専門調査会『参考資料集<43ページ>』)」の発令を皮切りに、「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」の発令を知らせる緊急速報メールを、「それらの対象地域の拡大」分を含めて、11日朝4時まで(平均すると約40分に1件の割合で)あわせて9件発信しました。
「詳細情報」を確認できずに一旦就寝
私の場合は、これら9件の発令について、都度、スマートフォンのau災害対策アプリが「緊急地震速報」に匹敵する激しい警報音と振動付で配信した「(『こちらは仙台市です』で始まる)緊急速報メール」によって知ったのですけれども、
1件目が「(前略)避難準備情報を発令しました。対象地区と避難所の詳細はテレビ、ラジオ、仙台市ホームページでご確認ください。」で締めくくられていたため、すぐ仙台市ホームページへのアクセスを試みてみました。
ですが、閲覧希望者が殺到していたようでアクセスはかなわず、何度かトライしましたけれども、結局、「対象地区と避難所の詳細」を仙台市役所のホームページで確認することはできませんでした。
また、テレビからの「詳細情報の取得」も、(現在使用中のテレビは東日本大震災によって使えなくなったテレビの買い直し品で、被災数か月後の大混乱の中でのことでしたし、設定のために来訪した家電量販店の人から受けた「地デジの『dボタン』機能(リンク先:一般社団法人 放送サービス高度化推進協会『役立つデータ放送』)についての説明」が記憶から完全に消えていたため)、テレビ画面上に表示されている以上には何もできませんでした。
そのため、(「床上浸水・地盤の崩落が基本的に考えられないところに住んでいること」は東日本大震災後にネット上にある地盤調査資料に目を通したことで分かっていましたので)、「万一の事態が起きたら、その時はその時」とリスクは自分で取ることにして、一旦、避難対象地区と避難所とを確認できないままで眠りにつきました。
「一部地域に避難指示を発令」のメールで起床
ところが、それから1時間30分が経過した11日朝2時丁度に「(眠っている人を強制的に起こすレベルの警報音と振動付で)緊急速報メール」が届いたので開封してみると、
「七北田川の赤生津大橋から上流地域の両岸からおよそ300mの範囲に避難指示を発令しました」などと書いてありました。
が、そう知らされても、その時点では「赤生津大橋」という名称の橋があることとその所在地とを共に知りませんでしたから、「避難指示が発令された『七北田川の赤生津大橋から上流地域』とはどこなのだろう」と縮尺倍率1万分の一の仙台市内の情報地図帳を開いてみたところ、
「赤生津大橋」はフィギュアスケートの羽生結弦選手の練習拠点だったアイスリンク仙台の南側300メートルのところを流れている七北田川をその地点から1キロメートルほどさかのぼったところにある(二つの県道の間を結ぶ)三つの橋の一つであることと、「赤生津大橋から上流地域の両岸からおよそ300mの範囲」には住宅や建物が密集していないことが分かり、「惨劇が起きるということではなさそう」と一安心しました。
けれども、まもなく
「七北田川に氾濫の危険が迫っているのであれば、(以前、上流に降った大雨で中流の中州に取り残された人をヘリコプターが釣り上げて救出した映像を鮮明に覚えている)仙台市の中心部を流れる広瀬川が氾濫する可能性もあるのだろう。これから『緊急速報メール』が何本も届いてきっと眠らせてくれないだろうし、テレビで情報を収集したり朝食を済ませたりして、不測の事態に備えよう」
と考え、ここで起床することにしました。
「詳細情報」を市役所サイトでやっと確認
そして、NHKの総合チャンネルを視聴しながら過ごすなどしていたのですが、案の定、「緊急速報メール」とテレビ放送とで41万人(=仙台市民の4割)を超える住民を対象者とする「対象地域拡大版の避難勧告」が11日朝3時丁度に発令されたことを知ったところから、「対象地区と避難所の詳細」を是非に確認したいと強く思うようになりました。
そこで、数時間前にはかなわなかった仙台市ホームページへのアクセスを再び試みたところ、
今度は、「トップページ」が「避難情報に特化した簡易版」に置き換えられていて、待ち時間ゼロで閲覧することができ、
この時点で初めて「対象地区と避難所の詳細」を把握すると同時に私の住んでいるところは対象外の地区であることが分かりました。
また、市役所のホームページにアクセスできたことで、
一連の「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」は土砂災害・広瀬川の氾濫・七北田川の氾濫に備えてのものであったことをよく理解できましたし、
昨晩段階での「『平成27年9月関東・東北豪雨』をめぐる避難情報の詳細が住民に伝わっていない」という大問題がすでに解決していることも確認できました。