「チリ沖巨大地震津波』のときに経験したこと

NHKニュース「おはよう日本(2015年9月18日4時30分台)」

NHKニュース「おはよう日本(2015年9月18日4時30分台)」

仙台市職員の回答内容を確認する絶好の機会に

すると、翌9月18日の朝4時丁度にスマートフォンのau災害対策アプリが「緊急地震速報」に匹敵する激しい警報音と振動付で「『こちらは(仙台市に隣接する)利府町です』で始まる緊急速報メール」を配信してきましたので、
「予想される高さ1mの津波についての注意報の発令を知らせるもので、生死にかかわるものではないけれども、緊急時の『地デジのデータ放送』と『テレビ画面での詳細情報取得についての案内』と『テレビ局のホームページ』と『ヤフー・ジャパン!天気・災害サイト』とがどうなっているのかを知るための絶好の機会」
と考え、早起きして詳細情報の収集にトライしてみました。

『詳細情報の収集』で分かったこと」へ

「詳細情報の収集」で分かったこと

その結果として分かったことを列挙すると次のようになります。

「dボタン」の対象はNHK総合チャンネル

1.どのテレビ局系列でもやっている「地デジのデータ放送」ですが、放送中止時間帯のテレビ局の方が多い朝4時台に地デジの番組を放送していたのはNHKの総合チャンネルと日本テレビの系列局だけでした。

また、データ放送のコンテンツを放送中止局は更新しておらず、番組放送中の2局を比べると質の面でNHKの方がけた違いに優れていましたので、仙台市役所職員の人のお話にあった「テレビのリモコンのdボタンを押して」の対象はNHKの総合チャンネルであったものと今は思っています。

「避難情報の詳細」か「開設避難所の詳細」を選択

2.NHKの総合チャンネルを視聴中にテレビのリモコンのdボタンを押すと「dNHK仙台」というトップページが現れましたので、
メニューの中から「あなたの街の安心情報(防災・生活)」を選んでリモコンの「決定」を押すと画面が「dNHK防災・生活情報」に切り替わり、
今度はその画面のメニューの中から「避難情報」を選んでリモコンの「決定」を押すと画面が「避難情報を発令中の市町村一覧」に切り替わり、
そこで「目的の市町村名」を選んでリモコンの「決定」を押すと画面が切り替わって「目的の市町村での避難情報の詳細」を見ることができました。

また、(「避難情報」を選ばずに)「開設避難所」を選んでリモコンの「決定」を押すと画面が「避難所開設中の市町村一覧」に切り替わり、
そこで「目的の市町村名」を選んでリモコンの「決定」を押すと画面が切り替わって「目的の市町村での開設避難所の詳細」を見ることができました。

「地デジのデータ放送」よりも「NHK放送局サイト」の方がお勧め

3.NHK仙台放送局のホームページにアクセスしてみたところ、画面上方にあるメニューの中からその情報名をクリックして選んで進んだ先にある、「宮城県 避難情報のページ」と「宮城県 開設避難所情報のページ」とも、ページの左側に置かれた「市町村名リスト」の中にある目的の市町村名をクリックすることで、その市町村での「情報の詳細」を見ることができました。

Webサイトの方が一覧性がより高いという点から、容易にネットへ接続できる方には「地デジのデータ放送」よりも「お住まいの地域のNHK放送局サイトの閲覧」をお勧めしたいと思います。

「ヤフー・ジャパン!天気・災害サイト」は予備的アクセス先?

4.「「ヤフー・ジャパン!天気・災害サイト」」を訪ねてみると、「天気・災害トップページ」で「避難情報」を選んでクリック、「避難情報のページ」で「宮城県」を選んでクリック、「宮城県のページ」で「情報が発令されている市町村名」を選んでクリックすることで、目的の市町村での「情報の詳細」を見ることができました。

ただ、(このようなサイトを企業の社会的貢献の一環として設けられていることについては評価をしますけれども)、「開設避難所情報」がまったくないので、自治体とNHKのサイトから詳細情報と取得できないときの予備的なアクセス先のような印象を持ちました。

まず『お住いの市町村のホームページの閲覧』から」へ

まず「お住いの市町村のホームページの閲覧」から

今回の「仙台市職員の人の回答内容の確認作業」と、9月11日朝に閲覧した仙台市役所ホームページ内にあった詳細情報とを総合的に判断すると、レポート全体の冒頭に記したように、「(1)『お住いの市町村のホームページ』の閲覧、(2)『お住まいの地域のNHK放送局サイト』の閲覧、(3)『地デジのデータ放送』のチェック、(4)『ヤフー・ジャパン!天気・災害サイト』の閲覧、という優先順位の下で、それらのいずれかから詳細情報を確認なされたら」と私は考えます。

また、人命にかかわる重要なことですので再記しますが、「緊急速報メールを受け取ることができなかったり、受け取っても『ホームページの閲覧』や『地デジのデータ放送のチェック』をできない人」が身近の方の中にいらっしゃる場合には、
離れた場所で閲覧・チェックをして電話で伝えるという選択肢も無いわけではありませんけれども、緊急事態が発生する前の段階で「メール受信の設定方法」や「PC・スマホやテレビリモコンの操作方法」をお伝えになられておかれることを強くお勧めいたします。

追記事項

(投稿日:2015/09/24  更新日:2020/07/16)

この投稿記事には「2015年9月に仙台市役所と利府町役場から『避難準備情報』『避難勧告』『避難指示』の発令を知らせる10件の緊急速報メールを受け取ったときに経験したこと」を記しています。
が、この時の経験があったことで「昨年(2019年)秋の強風と豪雨をめぐる仙台市役所から連続して発令された緊急速報メール」を受け取った際には、落ち着いてその先に起きうることへの対応策を考えられるようになっていました。
なお、今回の「令和2年7月豪雨」を報じるNHK夜7時台ニュースにスタジオ出演中の中央大学教授の方が「われわれ専門家が想定している10倍、100倍の雨が降ったのです」という趣旨のコメントをされておられましたけれども、「ご自身とご家族の生活を守るための事前準備」の重要性はこれからさらに高まっていくように思えます。
加えて、NHKの「あなたの天気・防災」を「令和2年7月豪雨」関連報道に触れている中で閲覧する機会がありましたが、「『お住まいの地域の天気・災害情報をこのサイトひとつで』という副題がつけられていて当然」というレベルの好サイトでしたので、「お時間をお取りになれる方は『生活を守るための事前準備の一環』としてこのサイトへのご訪問を」との付記もさせていただきます。