石巻市立湊中学校生徒からの応援のバナー
第4のパートでは
「ソチオリンピック間際に届いた旗がある。寄せ書きのメッセージに改めて奮起した。期待の言葉はもう重荷にはならなかった。ショートプログラム1位で迎えたフリーの演技。4回転成功の後、簡単なはずのジャンプでミス。もうこれ以上失敗はできない。追い詰められたそのとき羽生を支えたもの。後半は完璧に近かった。全力を出しつくし、すぐには立ち上がれなかった。手に入れたのは日本男子初の金メダル。だが、羽生は直後の会見で記者の質問に戸惑った」というナレーションと、
その間に入る羽生選手の「これは湊(みなと)中学校っていう石巻の被災した中学校の児からの応援のバナー(旗)です。『金メダル』っていう文字がすごい多いんですよね。『すごい期待されてるな』っていう感じもありましたし。金メダルという目標に向かっているのは僕だけではなくて、『沢山の方々が同じ金メダルっていうものを目指して応援してくれてたな』って思いました。僕一人で金メダルを取れたのではなかった」というコメントをバックにして、
「優勝した2014年2月の『ソチ五輪』で演技する映像」、「羽生選手へのインタビュー映像」などがまず写しだされました。
「被災地復興に感じるすごい無力感」回答
また、その後、
記者会見での「今回の勝利が被災地の人々にどういう意味を持つと思うか?」という質問に対する羽生選手の
「こうやって実際にオリンピックのゴールドメダリストになれたかもしれないですけれども、それでもやっぱり僕一人が頑張ったって復興に直接手助けになるわけではないので、『すごい無力感』というかそういうものを感じますし、『なんか何もできてないんだな』っていう感じもちょっとします」
という回答場面が放映されました。