必要な「想定被害量」の可視化作業
「予測される巨大地震がいつ起きるか、またどの程度の被害規模になるか」を前もっと知ることは不可能ですが、
予測されている被害状況などを 阪神・淡路大震災と 東日本大震災時のそれらと対象となる地域の人口比で比較してみることで
「予測される地域で生活されている方々一人一人が受ける衝撃」を推測してみることは不可能ではありません。
「被害想定の報告書」にはいろいろな施設の被害量なども記されていて、それらを前提とした防災対策が予算付けや行政指導などによって進められていくわけですが、
誰もがそれなりには行う個人レベルの防災対策については、
「発生する可能性のある事態」を認識した上で取り組み続けるか否かで、
被災者それぞれが直面させられる結果は大きく違ってくるように思われます。
兵庫県・神戸市の被害と宮城県・仙台市の被害
ここでは、 阪神・淡路大震災と 東日本大震災とについての発災以前のとらえられ方に触れたうえで、両大震災での被害状況を二つの県と県庁所在市の震災発生時の人口比で振り返ります。
「二大震災前の公表発生確率」、「二大震災の被害状況から言えること」、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」、「人口比で読む東日本大震災被害」、について以下のページに記述します。
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