防災ノウハウと防災マインド

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防災グッズを揃えよう!

自主防災対策ページ群の構成

「2度も『震度6弱地震』で被災し『り災証明=半壊、家財保険=半損、住宅保険=一部損の判定』を受けた一仙台市民が独習でまとめた『自主防災対策論』」を記した本ページ群は、
このページ内をスクロールした先に置かれた「『第3章』部分と『防災グッズ』『地域社会の傷み』と『防災マインド』」と、その下に置かれたナビゲーションボタンなどから各々のページにジャンプできる「防災資料と防災書籍の教え(全11ページ)」「資料・書籍に書かれていないこと」との、
13ページ構成になっています。

「『いつ、どのようなかたちで被災者になるか』が分からない中での自然災害への備えを自主的にどこまでやるべきか」については「正解はこれ」というものがないわけですけれども、
先行して巨大災害の被災地に身を置いた者の一人ですので「このページ群内に『気づきのヒント』を一つでも二つでも書き込むことができていると良いな」と強く思っています。

『第3章』部分と『防災グッズ』」へ

「第3章」部分と「防災グッズ」

当サイトの「第3章」部分にあたるこの「『自主防災対策』のページ群内の記事」の多くも、東日本大震災からおよそ2年が経過した2013年の春に書いたものです。

首都圏にお住いの方々の多くは「震度5弱地震」を体験されただけなのでやむを得ないことではあるのですが、歳月の経過を反映して、東京駅前の大型書店では「帰宅避難経路図」と「震災時危険度マップ」が目立つ場所に平積みされている程度となり、「防災マニュアル本」や「防災サバイバル本」は本棚脇に用意された踏み台を動かしてその最上段まで上がらないと手に取って読むことができない部類の本となってしまっている光景を見て、「自主防災対策」について独習してみようと考えました。

「震度6弱地震」を2度体験した者の感覚からすると、都立中央図書館の開架書棚に並ぶ数多くの東日本大震災後に発行された震災・防災関係本と比べて十分の一にも達しない少なさですので、「いま東京都心で書店に足を運ぶ人々の関心は『東日本大震災の時のように帰宅困難者になったときへの対策』と『近い将来に首都直下地震が発生した時の避難対策』の2点に集中しているのだ。不用心だし危険だな」と思えたからでした。

その後、「『自主防災対策』のページ群内の記事」から、「防災グッズについての調査結果」などをグーグルプラスページに投稿した上で本サイトへ転載した記事(=被災体験記ノート)にリンクを張るというかたちでコンテンツの充実を図ってきているのですが、「自主防災対策の重要さ」をより強く認識された方々にとって参考資料として役立たないページを追加していくだけでは(注意喚起にはなっても)実効がありませんので、それなりの記事にまとめ終ったものから順次書き加えていきたいと考えています。

『地域社会の傷み』と『防災マインド』」へ

「地域社会の傷み」と「防災マインド」

これまで記してきたところからもお汲み取りいただけるものと思いますが、「仙台市内には7年半が経過した今も『大震災以前の生活への復旧作業』というハンディを背負わされながら不満を口にすることもなく日々生活している無告の民が数多くいて、そこには『首都直下地震(リンク先:東京都防災ホームページ「首都直下地震等による東京の被害想定」)』『南海トラフ地震(リンク先:内閣府防災情報のページ「南海トラフ巨大地震対策」)』などいつ発災してもおかしくないといわれている巨大災害時への対応ノウハウが数多く埋もれているはずなのに、あまり全国の被災者予備軍の方々に伝わっていないのでは」と思えたことも、
「巨大災害後には『周りの人も勤務先も取引先もみな被災者』という地域社会での厳しい生活が待っているので、日頃から自主防災対策にお取り組みを」とお勧めするページ群を(ネット上にある防災関連資料や公立図書館にある防災関連書籍の閲覧結果を被災体験者目線で整理する作業を進めていくことで)作成しようと考えた背景にあります。

そして、このような状況の下で、数多くの防災関係のホームページや書籍を読ませていただきましたが、それらに記されていた「防災ノウハウ」は、(どのような災害がどんな時間帯や自然条件の中で起き、ご自身はそのとき何をしているかを事前に知ることはできませんから当然のことなのですけれども)、様々なテレビ番組が限られた放送時間枠の中でテーマを絞って断片的に放映しているように、「帰宅対策」と「避難対策」だけではありませんでした。

また、このサイトでご紹介している私のケースはまさにその一例にすぎませんが、被災後には防災関係のホームページや書籍があまり触れていない「個人レベルの復旧作業」が、被災の程度に応じてしばらく続くこととなりますし、その後には、被災体験記ノートへの投稿記事「仙台市民の21.6%が『保存食や水の備蓄』を中止」に記したように個々人によって程度差はあるわけですけれども、「(生活の質の急落で受けたショックを次の被災時にはできるだけ小さくしようという心理が働いて)『節電』『節水』『備蓄』などへの心掛け」が常態化します。
「自分自身の被災時への備え不足に懲りたから」という側面と「お顔の分かる自分より重度の被災者の方々の窮状を考えれば」という側面と「彼岸に渡られた家族と親類縁者の方々のことを思えば」という側面なども重なってのことなのでしょうが、「防災ノウハウ」の蓄積と「自主防災態勢をできる限り構築しようというマインド」の形成は次の被災時に被る打撃をより小さくする方向に働くものと思います。

さらに、より大局的にみると、個人は被災した地域社会の一員ですから、防災関係のホームページや書籍がほとんど触れていない「産業経済社会が大きく傷んだ被災地で生活を続ける」か「被災地を離れて転出する」かの選択を迫られるかもしれませんし、社会人の責務として地域社会の復興に挺身することになるかも知れませんから、こういった社会の一員として求められる判断や行動の自由度を高める上でも「防災ノウハウ」の蓄積と「自主防災態勢」のできる限りの構築は重要な意味を持つものと考えます。

防災資料と防災書籍の教え」、「資料・書籍に書かれていないこと」、について被災体験を踏まえつつ以下のページに記述します。