対象都府県全体での想定死者・負傷者数 | 南海トラフ地震

倒壊家屋救出訓練のイメージ

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もくじ

  • 死者及び負傷者数が119人~395人に一人


死者及び負傷者数が119人~395人に一人

人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災での「宮城県の負傷者数は県民566人に一人」なのですが、
宮城県まとめの被害概要(リンク先:宮城県『東日本大震災の被害状況一覧表(公表日:2021年4月8日)』)」でも「多くの方が亡くなったり行方不明になった『女川町』『南三陸町』『石巻市』『気仙沼市』『多賀城市』『七ヶ浜町』での負傷者数」は依然としてすべて「不明=0人」扱いとなっていますので、
「宮城県での人口比負傷者数はこんなものではない」としか今は言うことができません。

負傷者数が分からない中で人口比の死者及び負傷者数を正しく把握することは不可能ですので、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の死者・行方不明・負傷者数が市民79人に一人」で「兵庫県の死者・行方不明・負傷者数が県民119人に一人」であったことを思い返すと、
内閣府が想定している「(各々に『二つの強震動生成域ケース』と『六つの季節・時間帯・風速ケース』と『二つの避難率ケース』がある)『東海地方大被災ケース』『近畿地方大被災ケース』『四国地方大被災ケース』『九州地方大被災ケース』」という4タイプの地震のいずれかが起きて「死者及び負傷者数が都府県民119人~395人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
自治体別のページで触れているように、重度の被災県に住んでおられる方が相当深刻な事態に直面させられるものと推測されます。

なお、(「北海道」と「東北6県」を含まない)全国40都府県中12県[全体の30%]では死者及び負傷者数の最大想定値(=最悪の場合)が県民8人~106人に一人、
40都府県中5県[全体の13%]では死者及び負傷者数の最小想定値(=最良の場合)も県民22人~58人に一人
となっています。

また、40都府県総平均の最大想定死者及び負傷者数は都府県民119人に一人、で阪神・淡路大震災の際の「兵庫県の死者・行方不明・負傷者数(県民119人に一人)」と同率になっています。