自宅内での減災対策をめぐる反省点 | 復旧作業

減災のイメージ

減災のイメージ

もくじ


「減災対策の不十分さ」に強い自責の念

これらの破損品の買い直しは地震保険(リンク先:財務省「地震保険制度の概要」)の支払金があったのでできたわけですが、
日進月歩の技術革新があって「壊れたものと同じもの」はもう売られておらず、
「その時点で手に入るものを調べて、購入し、組み立てと接続をし、操作方法を学習すること」の繰り返しに、
「なんでもっとしっかり減災対策をしておかなかったのだろう。甘かった」と、強い自責の念を抱かされました。

自分で組み立てたオーディオラックのネジの緩みを締め直したり、いろいろな機器の下すべてに耐震ジェルを置くなどしていれば、買い直し品をずっと減らせたはずだったからです。

『需給ギャップ発生時のイメージ化』も必要」へ

「需給ギャップ発生時のイメージ化」も必要

また、「『在庫部品をできるだけ持たないコスト最小化のモノづくり』が主流になった今日では、(前ページ「自宅内での保険金支払後の買い直し」内の「エアコンと扇風機の買い直し」をめぐるエピソードがその代表例ですが)、巨大災害が発生したときに製品の供給が止まって需給ギャップが解消するまで数カ月かかることもあり得る」と知らされたことも、もう一つの反省点でした。

結果、仮に破損しそうな製品のバックアップ品をすべて用意するということになると、置き場所に困るでしょうし、購入費用のねん出方法も悩ましいところですし、何よりも用意した製品が使用時には旧式製品化してしまっているという問題も起きかねませんから、
日々の生活の中で様々な製品が目に飛び込んできたときに「この製品が壊れたら『代替品としてこれを使う』、あるいは『生活スタイルをこのように変える』」というイメージングをする習慣が身についてしまいました。

「『できるだけ質素な生活をする』というミニマリスト的な暮らし」を実践されている方もいらっしゃるわけですが、
被災後に最低限の生活を営むための「代替品を含めた製品群を持っていない生活」や「生活スタイルの変更プランを用意していない生活」がもたらす危うさについては身をもって経験したところですから、
私の場合は「『健康の維持を前提とした生活の質』と『巨大災害が再来したときに対応できる最低レベルの質素な生活』とのベストミックス」を探る日々が続いています。