身をもって知った自主防災の大切さ

立川断層帯地震の想定死者数

死者数が5,126人~7,982人に一人

首都直下地震などの想定死者数は、南海トラフ地震の被害想定と違って、「人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災の際に「宮城県の死者・行方不明者数が県民200人に一人」であったために私の身の回りで起きた様々なことからの類推が必要とされないレベルにあります。

が、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の死者・行方不明者数が市民333人に一人」で「兵庫県の死者・行方不明者数が県民863人に一人」であったことを思い返すと、
東京都で想定されている立川断層帯地震が起きて「死者数が5,126人~7,982人に一人」という被害を受けた場合は、
自治体別のページで触れているように、重度の被災区市町に住んでおられる方が深刻な事態に直面させられるものと推測されます。

また、都内12区2市1町では昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を上回っていますけれども、このことに配慮した上でなお「深刻な事態に直面させられる可能性がある」と指摘することができます。

なお、最大想定値(=最悪の場合)は
23区内ではすべての区[区部の100%]死者数が8,234人に一人以下、
多摩地区30市町村中10市町[多摩地区の33%]死者数が514人~748人に一人
となっています。

一方、最小想定値(=最良の場合)は
多摩地区の上と同じ10市町中1町[多摩地区の3%]死者数が703人に一人
となっています。