立川断層帯地震の想定避難所避難者数
避難所避難者数が20人~24人に一人
「人口比で読む東日本大震災被害」のページなどに記したように東日本大震災の翌日から3日間も「仙台市民の10人に一人は避難所で過ごさざるを得なかった」ですし、「宮城県全体でのピーク時避難所避難者数は県民7人に一人」でした。
また、阪神・淡路大震災のときの「神戸市でのピーク時避難所避難者数は市民6人に一人」、「兵庫県全体でのピーク時避難所避難者数は県民17人に一人」でした。
都外や都内の他の区市町村から来ていて帰宅困難者になられる方や避難所に身を寄せて避難者に数えられる方もいらっしゃるでしょうから乱暴な計算ではあるのですが、
東日本大震災のときに見聞きした社会状況や阪神・淡路大震災のときに報道された胸が締め付けられるような映像から類推すると、
東京都で想定されている立川断層帯地震が起きて「避難所避難者数が都民20人~24人に一人」という被害を受けた場合は、
自治体別のページで触れているように、重度の被災区市町に住んでおられる多くの方が相当深刻な事態に直面させられるものと推測されます。
また、都内12区2市1町では昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を上回っていますけれども、このことに配慮した上でなお「相当深刻な事態に直面させられる可能性がある」と指摘することができます。
なお、最大想定値(=最悪の場合)は
23区内ではすべての区[区部の100%]で避難所避難者数が29人に一人以下、
多摩地区30市町村中20市町[多摩地区の67%]で避難所避難者数が3人~10人に一人
となっています。
一方、最小想定値(=最良の場合)は
多摩地区の上と同じ20市すべて[多摩地区の67%]で避難所避難者数が4人~10人に一人
となっています。