身をもって知った自主防災の大切さ

「被災地への思い」への誤解はなぜ?

もくじ

被災地内外の大震災関連報道量に相当な格差が

先週の水曜日までの3日間(2014年8月11日~13日)、NHK総合チャンネルの「正午のニュース」に引き続いて「(大震災直後から東北地方限定で同じ時間帯に毎週1回放送されてきた、被災市町村単位でのアポなし取材訪問に応じてくださった方全員の声を報じ、取材アナウンサー氏が総括のコメントをつけるというスタイルでの)被災地からの声」のアンコール放映が全国放送されました。

一方、2週間前(8月7日)には夜7時30分から、「(7月12日の夕方にNHK総合チャンネルで全国放送された )被災地へとどけ 希望の舞~羽生結弦の"花は咲く"~」が同じチャンネルで東北地方限定のアンコール放映をされるということもありました。

被災地とその他の地域ではこのようにNHKの放送番組が違っていますし、各都道府県にある放送局発のローカルニュースの内容は(月命日の毎月11日は特にそうですけれども)相当に違っていて当然ですが、被災地とそうでないところの「3.11」以降3年5か月分の累計大震災関連報道量にはこれまで思っていた以上の格差があるのだ、と今回改めて認識させられました。

被災地にはない『羽生選手のコメント』への批判」へ

被災地にはない「羽生選手のコメント」への批判

ところで、(後に削除されてしまいましたが)上に掲げた「被災地へとどけ 希望の舞」のNHK番組サイトは
「被災者のみなさんには希望を持って過ごしてほしい、そして全国のみなさんには被災地のことを忘れないでほしい。そういう気持ちを持って、『花は咲く』を滑ります。」
というソチオリンピック金メダリストの羽生結弦選手のコメントも掲載しているのですが、
羽生選手が「被災地のことを忘れないで」とコメントしたくなる背後には
「関連報道量の減少などで世の中全体での『被災地の現状と復興への関心』が低下してしまった」という現実があるし、
そのことでネット上に「インタビューで被災地出身を前面に出すな」とか「津波被災地域に住んでなかったのに本当に被災者なのか?」といった書き込みをする人まで出てきていることを大変残念に思っています。

上のような書き込みをされている方々にどこまで理解してもらえるか分かりませんが、いい機会ですので、以下に「『羽生結弦選手の被災地への思い』の背後にあるもの」についての私なりの認識を記しておきたいと思います。