身をもって知った自主防災の大切さ

想定避難所避難者数の多い区市町

35区市町で最大値が6人に一人以上

「(01)墨田区」から「(35)府中市」までの35区市町では、
想定避難所避難者数の最大値が阪神・淡路大震災の際の「神戸市の避難所避難者数(市民6人に一人)」と同じかそれ以上になっています。

ですが、これら35区市町では、
「東京湾北部地震」が16区、
「多摩直下地震」が1市、
「元禄型関東地震」が1区3市、
「立川断層帯地震」が13市1町、
と最大値の想定されている地震タイプが異なります。

ということは、
「最大被害時(=最悪の場合)に53区市町村の中の35区市町(66%)で阪神・淡路大震災の際の神戸市の避難所避難者数と同じかそれ以上の人口比避難所避難者数が一挙に発生」という想定になっているわけでないことを意味しますから、
避難者の一部がより軽度の被災区市町村で親族・知人宅などに疎開者として受け入れてもらえる余地がありうることもうかがえます。

なお、最大値でないにもかかわらず「(阪神・淡路大震災の際の神戸市の人口比避難所避難者数である)6人に一人」以上の避難所避難者数が想定されているケースまで見てみると、
この35区市町に含まれる昼間人口が夜間人口を上回っている11区市町の中の10区市町で最小値も6人に一人以上になっていましたし、
これに届かなかった「(21)目黒区」でも「早朝5時に発生(2ケース)」と「昼12時に発生(2ケース)」の4ケースで共に7人に一人と想定されておりました。