想定全壊・焼失棟数の多い区市町
23区市町で最大値が28人に一棟以上
「(01)墨田区」から「(23)江戸川区」までの23区市町では、
「対象が住宅に限られていない」ことと「全壊と焼失の重複分が差し引かれていない」ことから『宮城県』と正確に比較対照できるデータにはなっていないのですが、
想定全壊・焼失棟数の最大値が東日本大震災の際の「宮城県の全壊・焼失住宅数(県民28人に一棟)」と同じかそれ以上になっています。
ですが、これら23区市町では、
「東京湾北部地震」が9区、
「多摩直下地震」が1市、
「元禄型関東地震」が1区1市、
「立川断層帯地震」が9市2町、
と最大値の想定されている地震タイプが異なります。
ということは、
「最大被害時(=最悪の場合)に53区市町村の中の23区市町(43%)で東日本大震災の際の宮城県の全壊・焼失住宅数と同じかそれ以上の人口比全壊・焼失棟数が一挙に発生」という想定になっているわけでないことを意味しますから、
より軽度の被災区市町村で自宅を失われた方々を受け入れて支援する余地がありうることもうかがえます。