身をもって知った自主防災の大切さ

想定負傷者数の多い区市町

32区市町で最大値が100人に一人以上

「(02)中央区」から「(33)豊島区」までの32区市町では、
その中には千代田区以外で昼間人口が夜間人口を上回っている14区市町のうち武蔵野市を除く13区市町が含まれますが、
想定負傷者数の最大値が阪神・淡路大震災の際の「神戸市の負傷者数(市民104人に一人)」を上回っています。

ですが、これら32区市町では、
「東京湾北部地震」が16区、
 「多摩直下地震」が3市、
「元禄型関東地震」が1区1市、
「立川断層帯地震」が10市1町、
と最大値の想定されている地震タイプが異なります。

ということは、
「最大被害時(=最悪の場合)に53区市町村の中の32区市町(60%)で阪神・淡路大震災の際の神戸市の負傷者数を上回る人口比負傷者数が一挙に発生」という想定になっているわけでないことを意味しますから、
より軽度の被災区市町村に行政業務の一部を成り代わってもらう余地がありうることもうかがえます。

なお、最大値でないにもかかわらず104人に一人以上の負傷者数が想定されているケースまで見てみると、
上記した武蔵野市を含む昼間人口が夜間人口を上回っている14区市町すべてで最小値も104人に一人以上になっていましたし、
「(01)千代田区」では「(夜間人口がほとんどと思われる)早朝5時に発生」のケースでも東京湾北部地震が起きた時には54人に一人、元禄型関東地震が起きた時には91人に一人と想定されていますので、
「同時にということではありませんが、千代田区を加えた33区市町で『神戸市の人口比負傷者数』を上回る負傷者発生の可能性がある」
と言ってよいものと思います。