身をもって知った自主防災の大切さ

稲城市での想定死者数

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  • 死者数が多摩直下地震で1,960人~3,749人に一人

死者数が多摩直下地震で1,960人~3,749人に一人

東京都稲城市のイラスト地図

首都直下地震などの想定死者数は、南海トラフ地震の被害想定と違って、「人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災の際に「宮城県の死者・行方不明者数が県民200人に一人」であったために私の身の回りで起きた様々なことからの類推が必要とされないレベルにあります。

が、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の死者・行方不明者数が市民333人に一人」で「兵庫県の死者・行方不明者数が県民863人に一人」であったことを思い返すと、
稲城市で想定されている「首都直下地震としての『東京湾北部地震』と『多摩直下地震』、海溝型地震としての『元禄型関東地震』、活断層で発生する地震としての『立川断層帯地震』」という四つの地震のいずれかが起きて「死者数が市民1,960人~12,319人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
稲城市では「お亡くなりになられた方々の関係者が『被災後の混乱の中で深刻な事態に直面』させられる」ものと推測されます。

というのも、稲城市は昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を0.8倍と下回っている市でありますし、
「東京湾北部地震」「多摩直下地震」「元禄型関東地震」「立川断層帯地震」の四地震とも
「『昼・夕の四つのシーン』での死者数」と「就寝中の市民の方が多いと思われる『冬の朝5時の二つのシーン』での死者数」との間に大きな想定値の差がないからです。

なお、四つの地震の想定値は
多摩直下地震では死者数が市民1,960人~3,749人に一人、
元禄型関東地震では死者数が市民3,749人~7,186人に一人、
東京湾北部地震では死者数が市民6,633人~12,319人に一人、
立川断層帯地震でも死者数が市民6,633人~12,319人に一人
となっています。