身をもって知った自主防災の大切さ

稲城市での想定避難所避難者数

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  • 避難所避難者数が2地震で7人~8人に一人

避難所避難者数が2地震で7人~8人に一人

東京都稲城市のイラスト地図

人口比で読む東日本大震災被害」のページなどに記したように東日本大震災の翌日から3日間も仙台市民の10人に一人は避難所で過ごさざるを得なかったですし、「宮城県全体でのピーク時避難所避難者数は県民7人に一人」でした。
また、阪神・淡路大震災のときの「神戸市でのピーク時避難所避難者数は市民6人に一人」、「兵庫県全体でのピーク時避難所避難者数は県民17人に一人」でした。

都外や都内の他の区市町村から来ていて帰宅困難者になられる方や避難所に身を寄せて避難者に数えられる方もいらっしゃるでしょうから乱暴な計算ではあるのですが、東日本大震災のときに見聞きした社会状況や阪神・淡路大震災のときに報道された胸が締め付けられるような映像から類推すると、
稲城市で想定されている「首都直下地震としての『東京湾北部地震』と『多摩直下地震』、海溝型地震としての『元禄型関東地震』、活断層で発生する地震としての『立川断層帯地震』」という四つの地震のいずれかが起きて「避難所避難者数が市民7人~14人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
稲城市内に住んでおられる方も「相当深刻な事態」に直面させられるものと推測されます。

また、稲城市は昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を0.8倍と下回っている市でありますし、
「東京湾北部地震」「多摩直下地震」「元禄型関東地震」「立川断層帯地震」の四地震とも
「『昼・夕の四つのシーン』での避難所避難者数」と「就寝中の市民の方が多いと思われる『冬の朝5時の二つのシーン』での避難所避難者数」との間に大きな想定値の差がありませんので、
昼間・夜間人口に配慮した上でなお「相当深刻な事態に直面させられる可能性がある」と指摘することができます。

なお、四つの地震の想定値は
元禄型関東地震では避難所避難者数が(六つのシーンすべてで)市民7人に一人、
多摩直下地震では避難所避難者数が(六つのシーンすべてで)市民8人に一人、
東京湾北部地震では避難所避難者数が市民12人~13人に一人、
立川断層帯地震では避難所避難者数が(六つのシーンすべてで)市民14人に一人
となっています。