身をもって知った自主防災の大切さ

中野区での想定負傷者数

もくじ

  • 負傷者数が東京湾北部地震で106人~173人に一人

負傷者数が東京湾北部地震で106人~173人に一人

東京都中野区のイラスト地図

人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災での「宮城県の負傷者数は県民566人に一人」なのですが、
宮城県まとめの被害概要(リンク先:宮城県『東日本大震災の被害状況一覧表(公表日:2021年4月8日)』)」でも「多くの方が亡くなったり行方不明になった『女川町』『南三陸町』『石巻市』『気仙沼市』『多賀城市』『七ヶ浜町』での負傷者数」は依然としてすべて「不明=0人」扱いとなっていますので、
「宮城県での人口比負傷者数はこんなものではない」としか今は言うことができません。

そこで、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の負傷者数が市民104人に一人」で「兵庫県の負傷者数が県民138人に一人」であったことを思い返すと、
中野区で想定されている「首都直下地震としての『東京湾北部地震』と『多摩直下地震』、海溝型地震としての『元禄型関東地震』、活断層で発生する地震としての『立川断層帯地震』」という四つの地震のいずれかが起きて「負傷者数が区民106人~1,968人に一人」という数字の最大値に近い被害を受けた場合は、
中野区内に住んでおられる方も「相当深刻な事態」に直面させられるものと推測されます。

というのも、中野区は昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を0.9倍と下回っている区でありますし、
「東京湾北部地震」「多摩直下地震」「元禄型関東地震」「立川断層帯地震」の四地震とも
「『昼・夕の四つのシーン』での負傷者数」と「就寝中の区民の方が多いと思われる『冬の朝5時の二つのシーン』での負傷者数」との間に大きな想定値の差がないからです。

なお、四つの地震の想定値は
東京湾北部地震では負傷者数が区民106人~173人に一人、
多摩直下地震では負傷者数が区民141人~248人に一人、
元禄型関東地震では負傷者数が区民208人~362人に一人、
立川断層帯地震では負傷者数が区民1,250人~1,968人に一人
となっています。