身をもって知った自主防災の大切さ

多摩直下地震の想定負傷者数

負傷者数が115人~140人に一人

人口比で読む東日本大震災被害」のページに記したように東日本大震災での「宮城県の負傷者数は県民566人に一人」なのですが、
宮城県まとめの被害概要(リンク先:宮城県『東日本大震災の被害状況一覧表(公表日:2021年4月8日)』)」でも「多くの方が亡くなったり行方不明になった『女川町』『南三陸町』『石巻市』『気仙沼市』『多賀城市』『七ヶ浜町』での負傷者数」は依然としてすべて「不明=0人」扱いとなっていますので、
「宮城県での人口比負傷者数はこんなものではない」としか今は言うことができません。

そこで、「人口比で読む阪神・淡路大震災被害」のページに記したように阪神・淡路大震災の際に「神戸市の負傷者数が市民104人に一人」で「兵庫県の負傷者数が県民138人に一人」であったことを思い返すと、
東京都で想定されている多摩直下地震が起きて「負傷者数が都民115人~140人に一人」という被害を受けた場合は、
自治体別のページで触れているように、重度の被災区市町に住んでおられる方が深刻な事態に直面させられるものと推測されます。

また、都内12区2市1町では昼間人口(リンク先:東京都の統計『平成22年国勢調査による東京都の昼間人口』)が夜間人口を上回っていますけれども、このことに配慮した上でなお「深刻な事態に直面させられる可能性がある」と指摘することができます。

なお、最大想定値(=最悪の場合)は
23区中18区[区部の78%]負傷者数が9人~137人に一人、
多摩地区30市町村中14市町[多摩地区の47%]負傷者数が83人~135人に一人
となっています。

一方、最小想定値(=最良の場合)は
上と同じ18区中11区[区部の48%]負傷者数が72人~128人に一人、
多摩地区では上と同じ14市中5市[多摩地区の17%]負傷者数が120人~132人に一人
となっています。