景気ウォッチャー調査に見る「東日本大震災時の家計動向」
もくじ
- 家計動向の具体的状況(2011年3月調査)
- 東北地方での具体的状況
- 東海地方での具体的状況
- 「備蓄態勢の強化の必要性」を再認識
家計動向の具体的状況(2011年3月調査)
「『保存食や水、生活用品の備蓄』を震災直後にはしていたが、最近はしていない人」について調べていたところ、
内閣府のサイト内にある「景気ウォッチャー調査(平成23年3月調査)」のページ内に「各地方の景気判断理由集(現状)」を記したPDFファイルを発見し、
「東北地方」と「東海地方」について「家計動向部門での具体的状況の説明」部分の全文に目を通しました。
「東北地方での具体的状況」へ
東北地方での具体的状況
このうち、「東北地方での具体的状況」の部分からは「(モノの販売がまともに行われていないところから当然の結果として)人々が備蓄をし始めたのは4月以降なのだ」ということが読み取れるのですが、
「『首都直下地震』や『南海トラフ地震』などで産業・経済・社会が大混乱状態になると被災地域の人々の生活にこんなことも起こりうる」
という貴重な資料にもなっていますので、ご関心がおありの方にはこの部分の閲覧をお勧めいたします。
「東海地方での具体的状況」へ
東海地方での具体的状況
一方、「東海地方での具体的状況」の部分を見ていくと
- 「『水』を中心に販売量は非常に増加」
- 「『防災商品』の販売量が増えている」
- 「『電池、水、カップ麺、栄養保存食』等を関東方面に宅配便で送る需要や、自宅用に準備する需要が見られる」
- 「『水などの備蓄関連商品』だけでなく、『生鮮品など生活必需品』の売行きも非常に良くなっている」
- 「一時期に、『保存できる食品』などは大量に動いた」
- 「『食料品や水』を買い求める客が一時的にかなり増加」
- 「『保存食』の売上が比較的伸びている」
- 「『保存できる商品や水、海産物』などを買い求める動きがある」
- 「買占めもあったが、『水やカップめん』のみ」
- 「売れているのは『水や米』ばかり」
- 「『災害用品』の購入は伸びている」
- 「『飲料水』などに特需的な動きはあった」
- 「客は『生活必需品や防災用品』の購入を優先している」
「仙台市民が行なった備蓄の対象品も同じようなものだったのだろう」と推測することができます。
「備蓄態勢の強化の必要性」を再認識
「消費期限や保存期限が切れたところで備蓄を中止」してしまう方々が出てきても仕方のない厳しい経済環境下ですけれども、
少しでも備蓄態勢の強化に役立てる記事を今後とも書ければと考えています。
(投稿日:2015/02/24 更新日:2017/04/19)
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