身をもって知った自主防災の大切さ

東日本大震災の地震発生メカニズムについて

関東大震災は直下型のプレート境界型地震と判明

2013年8月31日(土)に放映されたNHKスペシャル「メガクエイク3『よみがえる関東大震災』」の中で、
「東京帝国大学の今村助教授が開発したこれまでより10倍強い地震も計測できる地震計が関東大震災の8か月前に全国7か所に設置されていて、そこに残されたデータと海外各地で記録されたデータを最新の技術で解析したところ『関東大震災は直下型のプレート境界型地震が都市近いところで起きた地震』と分かった」、
というコメントがありました。

東北大の地震・津波・火山噴火研究施設を訪問」へ

東北大の地震・津波・火山噴火研究施設を訪問

そこで、(「被災前史」ページ群の中の「『次の宮城県沖地震』発生予測の公表」のページに記している「長谷川 昭教授の講話をお伺いした視察・訪問」にあたりますが)、そういえば2005年の秋に20人ばかりで東北大学をお訪ねしたときに「これが関東大震災の地震波を当大学の先輩方が記録した現物です」と見せられたものが番組中に出てきた「今村式地震計の記録」だったように思え、訪問当日のことを少し思い返してみました。

当日の訪問で印象的だったのは、
(1)研究施設から3人乗りの専用小型エレベーターで、(地上から徒歩で渓谷沿いに上ってくることが禁止されている)、龍ノ口(たつのくち)渓谷へ降りて少し歩いたところにあるトンネル内に置かれた地震計を直に見せていただいたこと、
(2)地上の研究施設内で、(「5年半後に東日本大震災が発生して、沿岸部は大津波に襲われ、仙台市内の大部分も震度6弱以上の揺れに見舞われる」とは夢にも思わずに)、「これが海に沈めてデータを集める地震計です」といった雰囲気で地震や津波や火山噴火の被害を最小化するための観測装置と分析システムの開発・運用状況を教えていただいたこと、
(3)そしてなにより、今は多くの方が知るようになっている「アスペリティモデル」についての講話があって、「次の宮城県沖地震はこんなメカニズムで発生して昭和53年(1978年)の時より強烈なものとして私たちを襲うのかも」と思わされたこと、
の3点でした。

講演記録『2011年東北地方太平洋沖地震の発生機構』」へ

講演記録「2011年東北地方太平洋沖地震の発生機構」

ところで、先刻、「アスペリティモデルと東日本大震災」について調べていたところ、
東北地質調査業協会のサイトのTOPページにある「東日本大震災に関する技術講演会論文集」のバナーをクリックすると閲覧できる、
東北大学大学院理学研究科地震・噴火予知研究観測センターの海野(うみの)徳仁教授が2012年2月23日に行われた「2011年東北地方太平洋沖地震の発生機構~これまでにわかったこと、まだわからないこと~」と題する講演記録を発見しました。

海野先生は2005年の訪問時に長谷川 昭教授のお隣に座られていた教授の方だと推測しますが、
(「3月9日にはM7.3を最大地震とする前震活動がみられた。この前震活動は2月から継続していたものであるが、その時点ではM9.0の超巨大地震へと発展していくことは想定できなかった」で始まり「さらに詳細な調査研究が必要である。地震発生後9ヶ月を経過しても、陸上GPS観測データは未だに余効すべりが継続していることを示している。すなわち、M9の地震サイクルは終わってはいないのである」で終わる)この講演記録には、
東北地質調査業協会サイト内PDFファイルの『図12』」のように「2005年の視察・訪問のときにいただいてスキャナーで読み取って私のPC内に保存していた図版」とほとんど同じものを含むカラーの図版がたくさん添えられており、保身のためのご講演になっていないところに感銘を受けましたし、「地震の予知は本当に難しいことなのだな」と改めて思わされました。

(投稿日:2013/09/14  更新日:2017/04/06)

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