身をもって知った自主防災の大切さ

「防災用飲料水」の選び方と使い方

最低3日分の水の備蓄は自己責任で

防災用飲料水の一例

多くの自治体の防災サイトは「防災用備蓄品のトップに挙げられている飲料水」について、
「一人一日3リットルの水を最低3日分(=9リットル)備蓄して」
「空ペットボトルの中に空気が残らないレベルまで(水道水や災害時給水拠点で配布された)水を満たしてキャップを締めておくと、3日間は飲み水として使えます。」
「3日間を過ぎた水も、一度沸騰させた後、飲み水として使用することができます。」
という趣旨の記事を載せています。

そして、これらの記述は「停電・断水・都市ガス供給ストップの中で家財の転倒と散乱に対応しきれずに指定避難所へ疎開した被災者の方々への対応が優先されるので、『給水体制の確立は後回しになる』という認識を持って、最低3日分の水を自己責任で備蓄しておいてください。
また、備蓄費用を最小限に抑えたい方は、水道水を『(以前の投稿記事<『防災用ウォータータンク』の選び方と使い方>に書いたことですが、1個あたり換算価格で約500円から約1,000円が大半の)防災用ウォータータンク』か『各種の空ペットボトル』に3日ごとに満たす作業を頑張って継続してください。」と意訳されます。

が、「3日ごとに水道水を満たす作業を継続すること」は、時間と体力と記憶力など条件がそろっていなければできないことでしょうし、やるにしても最初に内部が清潔な空ボトルを確保する必要があって、そのためには「(代金を上乗せすれば配達してくれる)スーパー・生協・ドラッグストアの店頭に置かれているペットボトル入りの飲料水」や「ネット通販で販売されているペットボトル入りの飲料水」を購入して消費しておくことが現実的な対応策のように思われます。

大別すると7タイプに」へ

大別すると7タイプに

そこで、「ペットボトル入りの飲料水」にはどのようなものがあるのだろうかと、アマゾンのサイトにある「防災用飲料水」と「非常用飲料水」を見に行ったのですが、
カスタマーレビューの付いている商品があまり多くなかったところから、「多くの方が備蓄用の水に『スーパーなどで売られている一般的な飲料水』を充てられているのだろう」と考え直して、
アマゾンのサイトに掲示されている「飲料水」を追加して調べてみました。

すると、26の天然水・微炭酸水に100件以上のカスタマーレビューが付いていましたけれども、
「水の賞味期間が(明記されていない製品が大部分ではあるものの)メーカー製造日より18か月~24か月」と推測される
「2リットル入りペットボトル12本セット(A)」群が13製品、
「2リットル入りペットボトル10本セット(B)」が1製品、
「1.5リットル入りペットボトル12本セット(C)」群が3製品、
「550~555ml入りペットボトル24本セット(D)」群が2製品、
「500ml入りペットボトル48本セット(E)」群が3製品、
「500ml入りペットボトル24本セット(F)」群が3製品、
という6タイプに、
「水の賞味期間がメーカー製造日より5年6か月」と明記されている「2リットル入りペットボトル12本セット(G)」1製品を加えて、
いわゆる「飲料水」製品は7タイプに大別できることが分かりました。

つまり、賞味期間には「18か月~24か月のもの」と「5年6か月のもの」とがあり、1本あたりの内容水量には「1.5~2リットルのもの」と「500~555mlのもの」とがあるということになります。

水1リットル当たりの価格は39円~171円」へ

水1リットル当たりの価格は39円~171円

また、

2リットル入りペットボトル12本セット(A)」群は価格が936円(78円/本)~1,450円(121円/本)、※ 発送重量が25㎏~27㎏あるのでこれに特別取扱手数料を350円(29円/本)加算される

2リットル入りペットボトル10本セット(B)」は価格が3,421円(342円/本)、※ 発送重量が22㎏あるのでこれに特別取扱手数料を350円(35円/本)加算される

1.5リットル入りペットボトル12本セット(C)」群は価格が1,654円(138円/本)~2,050円(171円/本)、※ 発送重量が19㎏あるので(「関東は配送料無料」と明記されている1製品を除く)2製品についてはこれに特別取扱手数料を350円(29円/本)加算される

550~555ml入りペットボトル24本セット(D)」群は価格が1,710円(71円/本)~1,968円(82円/本)、※ 発送重量が14㎏あるのでこれに特別取扱手数料を350円(15円/本)加算される

500ml入りペットボトル48本セット(E)」群は価格が1,800円(38円/本)~2,744円(57円/本)、※ 発送重量が26㎏~27㎏(1商品は記載なし)あるのでこれに特別取扱手数料を350円(7円/本)加算される

500ml入りペットボトル24本セット(F)」群は価格が1,043円(43円/本)~1,480円(62円/本)、※ 発送重量が10㎏~14㎏あるのでこれに特別取扱手数料を350円(15円/本)加算される

水の『賞味期間がメーカー製造日より5年6か月と明記』されている2リットル入りペットボトル12本セット(G)」は価格が2,232円(186円/本)、※ 発送重量が25㎏あるけれども「関東は配送料無料」と明記されているのでその他地方では別途の配送料が加算される

ということも分かりました。

これを、水1リットル当たりの最低価格順に並べ直すと
(A)= 24リットルで936円(78円/本)~1,450円(121円/本)
(E)= 24リットルで1,800円(38円/本)~2,744円(57円/本)
(F)= 12リットルで1,043円(43円/本)~1,480円(62円/本)
(C)= 18リットルで1,654円(138円/本)~2,050円(171円/本)
(G)= 24リットルで2,232円(186円/本)
(D)= 13リットルで1,710円(71円/本)~1,968円(82円/本)
(B)= 20リットルで3,421円(342円/本)
ですので、
最も安価な(A)の最低価格は936円÷24リットル=39円/リットル、最も高価な(B)の価格は3,421円÷20リットル=171円/リットルということになります。

最低限必要な『飲料水1人当たり1日1リットル』」へ

最低限必要な「飲料水1人当たり1日1リットル」

ところで、農林水産省が2014年2月に発行した「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」 について、私は「人々に理解してもらおう、対策ツールを提供しよう」という関係者の思いが込められた優れたガイドブックと評価していますが、
その中に「飲料水として、1人当たり1日1リットルの水が必要です。調理等に使用する水を含めると、3リットル程度あれば安心です。」「保存していた水は、(中略)いざという時は、手を洗ったり、トイレ用の水になったりと生活用水として活用できます。」といった記述があります。

実際、東日本大震災のときに水と食料をめぐって私が体験したことについては、共に「『個人レベルの被災状況』のページ群」の中の「『ライフラインの崩壊』のページ群」にある、「断水」のページと、「『停電と通信の不調』のページ群」内の「自宅での停電と通信の不調」のページと、「食糧不足」のページとに記したとおりですので、賞味期限切れのものを含めてそれなりの飲料水を備蓄してあれば最低限の生活を維持できるものと確信していますし、
当時「常時携帯品」と「非常持出品」としての飲料水についてまったく意識していなかったことが今になっての反省課題となっています。

『飲料水の備蓄』のお勧め」へ

「飲料水の備蓄」のお勧め

なお、2013年12月に公表された内閣府の「首都直下地震の被害想定報告」は(「南海トラフ地震についての被害想定」では「発生1週間後」としていた)避難所避難者数のピークを「断水・停電などの影響を受けて発生2週間後」としています(引用元:中央防災会議「最終報告別添資料2<施設等の被害の様相>7ページ」)ので、
「報告書」の行間からは「避難所生活を回避する確率を高めるためには最低限を上回る水の備蓄を」というメッセージが読み取れますし、いわんや断水の初期段階での生活を維持するために最低限「1人当たり1日1リットルの水」を人数かける日数分備蓄しておかないことは「無謀な行為」と言われても仕方のないことのように思われます。

この記事を書くために連日アマゾンのサイトを見てきましたけれども、「価格変動の激しさ」はこれまで取り上げてきた防災用品と比較になりません。
また、カスタマーレビューの中に「賞味期限日が2か月後に迫っている投げ売り商品が送られてきた」という辛口のものが集中している製品までありますので、
(重量物ですし確保できる置きスペースも要検討課題となる備蓄物資ですから)どこでどの製品をどれだけの量買い求めるかは慎重に決める必要がありますが、
飲料水についてはご自身の置かれている状況や持たれている関心事項などに応じて(店頭販売あるいは通信販売で)できるだけ早めに用意されておかれることを、強くお勧めいたします。

(投稿日:2015/03/28  更新日:2017/04/25)

本ページにはグーグル社のSNS「グーグルプラスページ」への投稿記事を(小見出しを加えた上で)再掲載しております。
他の投稿記事のテーマと記事の冒頭数行については、下にあるグーグルプラスバッヂ内の「被災体験記ノート」という文字部分をクリックしてご閲覧ください。
なお、これまでの投稿記事のテーマ傾向にご関心がおありの場合には、右下の「Google+これまでの投稿記事一覧」をご参照ください。